50代、高血圧性脳内出血..

今日は50代の高血圧性脳内出血、閉塞性水頭症の方に脳室ドレナージをさせていただきました。
何せ、病着後も降圧に抵抗性で、除脳肢位を呈してきたため、超緊急。まさか自分で執刀することになってしましました。
以前、救命センターにいたときに、ドレーンを入れたら継続的に鮮血が吹き出してきて、結局その日に亡くなるという経験をしていたので、こういう血圧が下がらない方は常に慎重になりますが、今日も幸い普通のドレナージで済み、若手には若干申し訳ない気持ちです。

後で到着したご家族の話では、最近健診があって、高血圧の治療が必要と指摘され、どこの医者に行こうか相談していたところと。

超急性期なので、何処まで回復されるかは分かりませんが、非常に残念。

こういう患者さんがいらっしゃると、家庭医制度みたいなのがあれば、すこしは違うのかしらとは思いますが、"だったらお前がやれ"と言われても、現時点では脳外科の方が面白いわけで、また、ということは他科の医師もそう考えているだろうと思うと、やはり難しい問題です。