2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

伸縮包帯

毎度、不思議に思うのだが、医者になるまで包帯の巻き方を教わることもなかったし、脳外科の研修医になった後も、具体的の教わることはなかったように思う。 唯一、後頭蓋窩の手術で、術後に髄液漏が生じたときには、とにかく創部に圧が加わるようにぐるぐる…

久しぶりの形成外科合同、腫瘍摘出

久しぶりだとやっぱり疲れます。15.5時間。今日は、頚部での頚動脈確保、開頭、Sylvian dissection, 視神経管開放と、頭蓋底硬膜形成+閉頭と、割と地味な仕事で、場合によってはhigh flow bypass担当という位置づけでしたが、幸い内頚動脈は温存され、バイパ…

facebookネタ?

FBでvascular neurosurgeonsというclosed groupがあり、思考訓練のために書き込んだりしております。 今日も、右失明、左視力低下を来している内頚動脈大型瘤が提示されており、"患者は開頭術を希望せず”というくだりで、血管内治療の方々が書き込みをしてい…

IC bifurcation aneurysm

今日は6mmの内頚動脈分岐部瘤に対するクリッピングです。ここは必ず周囲に穿通枝とかHeubnerが絡んでいて、かつ前有孔質に動脈瘤が埋没していることがしばしばあるので、ちょっと難しめです。 最近では谷川先生らのanterior temporal approachが丁度、この当…

Olympus OME-8000

今日はSTA-MCA吻合術、つまりバイパス手術です。当院には幸せなことに三鷹光器製の軽くて明るい顕微鏡と、もう10年選手?の重くてズームスピードの遅いOlympus OME8000があるのですが、 今日は腫瘍の裏番組だったので、Olympusでの手術です。血管障害の手術は…

今日は巨大脳動脈瘤

今日は40代の血栓化巨大動脈瘤(VA)でした。 動脈瘤のすぐ遠位からPICAが分枝しており、いろいろ検討の結果、 distal clippingでflow reductionを図ることになり、anterior transpetrosal approachで行きました。 4年くらい前に集中して経験したので、余裕と…

増大傾向の高齢者の未破裂脳動脈瘤

今日は75歳、外来で経過観察中に増大してきた、中大脳動脈瘤に対してクリッピングを行いました。最近はご高齢の方こそ、mini-incision&小開頭で短時間で終わるのが良いと考えてますが、ボスの鶴の一声でzigzag incisionに。 小切開と通常切開の差は、結局開…

昨日の硬膜下血腫の方

中堅医師の若干の暴走のおかげか、致命的な事態には陥っておらず、 麻痺もなく、本日抜管できました。部長のところには各部署からクレームが行ったと思いますが、勝てば官軍的なところもあるので、穏便に済むのではないでしょうか?

救急車内で増悪したASDH

かかりつけの80歳女性が夕方から体調不良。 自家用車で当院に向かっている際に麻痺が出現し、救急要請したが、 救急車内で意識レベルIII桁に!CTは硬膜下血腫で、外傷のエピソードはなく、spontaneous ASDHと診断。 中堅医師に連絡してもらって、病院に着くと…