2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

タングステンメス その2 火傷に注意

別の病院で手術されたという方が、紹介状を持って来院され、傷の治りが悪いので、経過を見て欲しいということであった。どこかで見たことのある傷の状態。詳細を問い合わせていないので、あくまで憶測だが、当該病院の出しているビデオから判断すると、十中…

投資型医療

大学同期の著作。投資型医療 医療費で国が潰れる前に (ディスカヴァー携書)作者: 武内和久,山本雄士出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2017/09/14メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る医療が「実際にやっていること」と…

画像読影とAI

人工知能・深層学習に関する話題に接しない日はない。医療分野でも深層学習が現時点あるいは近い未来に活用される分野はいろいろあると思うが、すぐに思いつくのはCTやMRIの読影である。 理由はいくつかあるが、もっとも重要だと思うことは 1. データがデジ…

かくて行動経済学は生まれり

マイケル・ルイスの新著(といっても訳書だが)で、ファースト&スローのD.カーネマンについてのノンフィクションを読んだ。かくて行動経済学は生まれり作者: マイケルルイス,Michael Lewis,渡会圭子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/07/14メディア: …

手術の体位

前職では、聴神経腫瘍や顔面けいれん、三叉神経痛の手術が多かったこともあり、また看護師さんが慣れていたこともあって、側臥位での手術が多かった。(もちろん数が最も多かったのは仰臥位であるが)異動するにあたって、手術室スタッフが慣れていないと困…

タングステン メスは有用か

金属としてどのように良いのか、詳しいことはおいておくが、 脳外科医で、タングステン メス(コロラドニードルⓇなど)が好きな人は意外に多い。NTTや日赤のように、disposableな道具はdisposalbeとして使う病院では、この手の道具はコストを患者さんに請求で…

当直のtips(?)

当直のときは、どうしても睡眠が細切れになってしまうので、なんとか良い方法はないか、というのは研修医時代からの課題です。 (年齢を重ねるにつれ体力が落ちてくるので、より重要になってきます。)今までの結論としては、 ・自分はshort sleeperではなく、…