再発未破裂紡錘状動脈瘤
中大脳動脈のfusiform aneurysmは形成的にclippingしても再発してくることが多いというのが、JNSだったかと思いますが、既に報告されております。
4年前に丁度そのような症例を経験させていただき、そのときはまだこの論文のことを知らなかったのですが、やっぱり再発してきたわけです。
前回、trappingも視野に入れて、STA-MCAをおいてやっていたわけですが、今回はこのSTAを温存できなければ、radial artery graft bypassを予定しており、とにかく大変。
と言うわけで、4年ものの癒着したSTAを皮膚から掘り起こしていくという手術でした。
今日も患者さんに運があったらしく、STAの流量だけでなんとかなりそうであったので、前回クリップに足す形でclipping=trappingを施行。
硬膜が脳表に癒着していて動脈出血もありましたが、とりあえずno deficitで安堵しました。
ただ初回手術でtrappingというのもなかなか判断に迷うところです。