第19回神経内視鏡学会に行ってきました

外来があったので、午前中のみ参加。

拡大頭蓋底手術はそれなりの需要なり、展開が見込めるけど、
血腫除去は、なんというかいたたまれない感じです。

それほど有用なら、RCTやって保存的治療or開頭術に対する優位性を高らかに宣言すればいいでしょうに。
そうしないのは、結局差がないって分かっているからでは?

Champion case=外包型で錐体路が障害されていない大きめの血腫の例を提示されても、それは開頭でも予後変わりませんよー、と思うんですよね。

おそらく、切迫脳ヘルニア状態で、速やかな減圧によってヘルニアが完成するのを防げるような、ごく限られた患者さんにとっては、血腫の減圧が早くできることでメリットを得られるでしょうが、
そんなのごくごく一部。
血腫も24(72)時間以内に取ればよしって言ってましたし。
三木先生はきちんと横浜の訴訟例を提示していましたが、RCTの最中にこういうのが1例入るだけで優位性がなくなってしまうでしょう。

方法論的には西原先生が導入した10年強前と変わってないので、もうこのセッションなくても大丈夫なのでは?