やっぱりテレビは無理だわ

病院のネームバリューのためか、テレビ番組の中で使うコメントを求められることがあります。

結局、不採用になったようですが、
くも膜下出血後、リハビリで大変な時期を過ごしたが、家族の熱心なサポートがあって、今は元気に活躍している」
という方の特集だったようです。
そこでくも膜下出血に関するコメントを求められた訳ですが、番組作成側としては"家族の熱心なサポート"というところを強調してほしかったようです。

確かに、家族のサポートがある方がいいに決まってますが、
一番決定的なのは、医療機関に運ばれたときの重症度、もしくは再出血予防策(クリッピングでもコイルでも)が完遂するまでの重症度なわけです。その次は、血管攣縮対策まで含めた治療のqualityでしょう。

社会復帰可能かどうか、ギリギリな後遺症が残ったりした場合、家族やバックアップする方の関わりが大きく影響してくると思いますが、それを一番に持ってくるのはどうかと思うんですよね。

だって結果的に後遺症で社会復帰できなかった方がいたら、それは家族の努力が足りなかったから、ということになりかねない。
少なくともそういう家族(というより親族)が出てくると思うんですよね。

あー、やっぱりメディア受けしないだろうなあ