音楽のchunk

昔からリズムを取るのが下手である。

Celloのレッスンで四分音符と十六分音符がスラーになっていたりすると、当然処理能力を超えてくるのだ。
Celloの先生曰く、"四分音符も16分音符でタタタタタと刻みながら弾くとうまくいくよ"と。
これが難しいんです。

手術でも自転車に乗るのでもそうですが、一度に処理できる情報量というのはそんなに多くありません。最近のfMRIやMEGを用いた脳科学の知見では、同じ程度に脳が興奮する一連の操作(=chunk)が、初心者と熟練者では違うということです。
どういうことかというと、自転車に乗り始めたときは、ハンドル操作、バランス、ペダルをこぐなどの操作が、いうなれば直列で処理されているのが、慣れてくると、ハンドルをxx度切って、バランスを右に移動させ、ペダルの回転数をyyHzにするというのが一つのまとまりとして処理されるということです。
(ん、読みにくい)。

Celloで言えば、3年目になるんですが、未だに左手は正しい音の位置を探しつつ、右手は弦に対して垂直にあてて、譜面をドレミファに変換してというのを頭のなかで行って弾いている状態なので、そこに声に出したり、足踏みでリズムを取るというのは、僕のCPUの処理能力を超えているわけであります。

で、読書の結果、このchunkの内容(=1処理あたりにこなせるstepという理解)を増やすには、やはりdeliberate practiceしかないということです。
当然、手術も同じで、井上先生ではないですが、練習すればするほど、左手を意識しなくても使える用になるのはそういうことなんですね。