製薬会社さん主催勉強会(2015/02/02)

今日も上山先生の動脈瘤の治療の話を聴きに行ってきました。

クローズの会ということもあり、本音での話ということでしたが、
概ね同意。
ただ、治療する動脈瘤のサイズに関しては疑問。

SUAVe研究、UCAS Japanのサブ解析でも5mm未満の動脈瘤くも膜下出血を起こす可能性は1年あたり0.5%未満。
ということは、1件のくも膜下出血を防ぐために200件手術しなければならないということでしょう。
病院の売り上げ的には、一人未破裂脳動脈瘤で入院・治療すると200万円強の収入になるわけですが、1件のくも膜下出血を防ぐのに4億円使っていいものでしょうか?

小型でもこれはヤバそうというのは、治療を勧めますが、一応のEvidenceというか、統計は踏まえるべきでしょう。

その他備忘というか、同意したところ;

・自分だったら、rectal gyrus吸ってクリップかけられたくない (激しく同意)
・いざというとき、バイパスなり、穴が開いたところを縫える技術がある医者に手術してほしい(激しく同意)
・頚動脈狭窄でCASが65%も行われているのは、CEAの技術の継承が上手くいっていないからだ(同意。ただ少し前にどこかの教授をされていた人の手術を見ると、継承以前にきちんとした手術が広まらなかったのがそもそもの問題)
・血管内で治療できなければ、あとは手術しかない。
・手を洗うと、手を出したくなる(激しく同意)
・経過観察という無意味..(半分くらい同意)

今でも丁寧に手術画を描かれているのをみると、やはりコピペでなんとかしようというデジタル世代にこそ見て欲しいと思った会でした。