...。あと...はどうですか? ...あと...はどうですか?

緊急手術でない、つまり予定して行う手術の場合は、外来とか病棟で手術の説明を行います。
また、手術後も、きずの状態を確認したり、体力が回復してきているか、ということを確認するために、少なくとも数回は来ていただくことになります。

患者さん側も、普通は初めての経験なので、いろいろ聞きたいことがあります。

用意周到な方は、病院のホームページとか、Medleyのような病気に関するホームページで情報収集した上で、聞くべき質問をリストアップしてきて下さいます。

以前は、こちらも"隙を見せてはならない"と、気負っていたところがあり、若干緊張して対応していましたが、最近では"知らないものは知らない。不得意なことは(得意分野が違う)他の医者に任せる"と割り切っているので、このように準備してきて下さる方は、むしろありがたく感じます。

しかし、このような患者さん(およびご家族の方)は、未だ少数派です。それに何を訊いたら良いのかも分からないから、外来などの機会があるとも言えます。
だから、疑問に思うことがあれば、医者に訊くべきなのは当然です。

ただし、それでも1人の患者さんに割ける時間は限られていて、通常は次の予約の方が待っているわけなので、急いで治療が必要な方以外は、こちらも(次の予約の方を考えて)焦ってしまいます。

そんなとき、「...あと..はどうなんでしょうか?」「そうですか。......あと、....はどうなんでしょうか?」と、その場で思いついたと思われる「....あと...」が4回くらい出てくると、ほとんど無間地獄に入り込んだような感覚に襲われて、目の前が暗くなってしまいます。

望むらくは、今回の外来での情報をもとに、次の外来までに質問を練ってきていただけると、多分病気に関する理解も深まるし、次に待っている方も、よりhappyなんじゃないでしょうか