Cadaver dissection course at Keio Univ.

慶応大学のcadaver dissection courseに参加してきました。

といっても、家庭の事情で結局1日目の午前中のみの参加で、参加費のことを考えるとやや残念ではありますが。

しかし、おそらく日本で最もanterior petrosal approachを使っているであろう、吉田教授が懇切丁寧にdissectionの説明をしてくれるプログラムで、自分としては十分valueでした。

実習で申し込んだのが、見学になり残念に思っていましたが、実際には自分にとっては見学の方が良かったことが分かりました。
なにより、マクロから顕微鏡まで3Dでモニタ配信されていて、大体ATPAの知りたかった内容(何処まで削れるかなど)がよく分かりました。これに関しては、2Dの画面でもある程度は分かるのですが、3Dモニタが思った以上に有用で、頭の中で2D→3D変換できない人には特に良いのではないでしょうか。
商業的には3DTVは上手くいかなかった?ようですが、手術とか、cadaver courseには役立つ技術であると感じました。

一方、時間の都合上、実習者とprofessorが同時に同じ部分を行う形になってしまうので、説明している内容を聞き漏らす可能性があるのではないかという危惧をおぼえました。もちろんfacultyが何人かいるので、聞きながらやればいいのですが、今回の自分の目的とは少し違ったかもしれません。

このアプローチに関しては、静脈性出血をいかにコントロールするかがキモなので、血の出ないcadaver courseを何回かやったくらいで、できるようになるものではないのですが、できるようになっても知りたいことはいくつか出てきて、やっぱりご遺体で勉強というのも大事だと感じた半日でした。