手術手技

小手術tips、その2 (慢性硬膜下血腫)

慢性硬膜下血腫の手術についてですが、この手術も脳外科医が最初に執刀する手術です。局所麻酔で行うのが通常だと思いますが、研修医時代100件強の反省も込めて、メモしておきます。それは、 「切開を小さくしすぎない」 ということです。慢性硬膜下血腫をは…

気管切開のtechnical tips

気管切開は、脳外科医になって始めのころに経験する手術(処置)です。東大医局のローテータも、別のプログラムからの方も、私が10年以上前にならったやり方で処置しているので、毎回びっくりするので、ちょっと楽になる方法を書いておきます。(もしかしたら耳…

手術の道具の使い方

先日たまたま、森田先生が日本医大の医局員向けに書いた記事を読みましたが、その中に「(手術)道具について」という回があります。 http://nms-neurosurgery.com/?tsubuyaki=道具についてhttp://nms-neurosurgery.com/?tsubuyaki=道具について②2回に分かれて…

手術マニアの多摩の夜

先々週の話ですが、脳神経外科手術夜話という趣のあるタイトルの会(第12回)でCEA(内頚動脈内膜剝離術)のプレゼンテーションをしてきました。この会は、いわゆる一般演題のあと、招待講演では演者ができるだけ未編集のビデオをプレゼンするというものです。東…

Cadaver dissection course at Keio Univ.

慶応大学のcadaver dissection courseに参加してきました。といっても、家庭の事情で結局1日目の午前中のみの参加で、参加費のことを考えるとやや残念ではありますが。しかし、おそらく日本で最もanterior petrosal approachを使っているであろう、吉田教授…

Technical Note、アクセプトされました。

頚動脈内膜剥離術(CEA)の最中にICGをこうやって使うといいんじゃない?という論文(technical note)を投稿しておりましたが、British Journal of Neurosurgeryに採用いただきました!!http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26045141ただ、CEAも日本の成績は、(す…

小さい傷が必ずしもベストの解ではない

NTTでは、というかほぼ独断でやってますが、患者さんの体力や髪型、チームの開閉創の早さなども考慮して皮膚切開をzigzagにすることがあります。別に新規性があることではなく、形成外科領域では以前から行われていることで、zigzagにした方が後で傷が目立ち…