脳外科学会に行ってきました- PHASES scoreに関する発表

自分の発表の1つ前が松本勝美先生で、動脈瘤の自然歴の論文も書かれている方でした。
PHASES scoreも治療適応の判断に使ったら、こうなりました、という発表をされていました。

PHASES scoreは日本人だと3点つくので(Finnishは5点)、何か一つ要素がつくとすぐ4点になるのですが、
5点~11点で増大を認める症例が散見された。
12点以上の患者さんで出血した人がxx人いた。
という内容でした。

...増大で発見された方、運が良かったといえるのではないでしょうか。
一般論として増大は出血のリスク因子なので、f/uの間隔が長ければもしかすると出血していたかもしれません。

どうして増大したのか?
PHASESの元になっているデータが出血率を低く見積もっているので、score通りに適応を決めると、増大(&出血)症例が増えるのではないでしょうか。
PHASES scoreを参考にして治療適応を決めている、という演題もそのうち出てくるでしょうから、同様の結果になるのではと思います。