毛流線の話

最近は論文に書いたようなzigzag incisionは、時間がかかることもあり、あまり使用しなくなりました。
その代わりに毛流線を意識して線分を組み合わせる皮膚切開を必要な範囲で行っていますが、今日は美容師さんに毛流線の話を聞いてみました。

「あ、毛流れですね。気にしますよ、もちろん」
とのこと。

人それぞれ違うものの、概ねつむじの回転に沿った流れになっているということ。
どれくらいのパターンがあるのかは、はっきりした答えはもらえず、残念。

ボブにするときには、巻きの向きでどうしても片側が外向きになるので、ドライで調整するしかないということだった
(...手術とは関係ない話だが)

また、つむじが2つになると、やっぱりカットが難しくなるということ。

手術に際しては、やっぱり患者さんひとりひとり、よく毛流れを観察して決めるしかないようである。